まつげコラム

2015.6.18

水溶性のホルムアルデヒド、溶けた水が目に入るとしみることもあります

カテゴリー:グルー・コーティング・リムーバー

グルーの主成分シアノアクリレートが硬化の際に発生するホルムアルデヒド。このホルムアルデヒドを吸い込むことによって、人によってはアレルギー症状を引き起こす可能性があることは皆様周知の事実だと思います。

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ではホルムアルデヒドが水に溶ける水溶性の物質であることはご存知でしょうか。ホルムアルデヒドが水に溶けるとホルマリンという物質に変わります。

濃度の濃いホルマリンは防腐処理に用いられたり、菌類や細菌類を排除することができるので消毒に用いられたりするので有名です。グルーの硬化の際に発生するホルムアルデヒドの放散量で、この防腐処理や消毒ができる量になるわけではありません。しかしながら目元を刺激することは大いに考えられます。

ホルマリンの濃度はホルムアルデヒドの量によりますので、施術直後は特に注意が必要です。濃度の濃いホルマリンが目に直接入るとなると、沁みたり刺激を与えたりするだけでなく、このことがきっかけでアレルギーを発症してしまう可能性も考えられます。

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グルーが完全に硬化するといわれる24時間は徐々に減少しつづけはしますが、微量ながらホルムアルデヒドが放散され続けます。この24時間の間に、涙や目元が濡れたことにより、ホルマリンが目に入り人によっては沁みたり、刺激を与えたりすることになるのはこのためです。

お客様への施術直後はなるべく濡らさないようにお声掛けをするのは、グルーの持続性が悪くなるのを防ぐという意味だけではなく、ホルムアルデヒドのホルマリン化を防ぐという意味もあるのです。

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ホルムアルデヒドの放散量ですが、シアノアクリレートの種類によって変わってきます。接着剤として強いものが放散量が多くなります。グルーによっても変わりますが、基本的には放散量が多いものから、エチルシアノアクリレート、ブチルシアノアクリレートの順番になります。

弊社でいうとエチルシアノアクリレートは日本製グルーMQ+、MQがこれに当たります。ブチルシアノアクリレートは、日本製グルー超速乾α超速乾β超速乾速乾、5ml、がこれに当たります。

身体の中で刺激を受けやすい箇所である目元を取り扱うので、気にしすぎもどうかと思いますが、気にかけることも大切だと思います。いつまでも楽しいエクステライフを送ってもらいたいですからね。

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