まつげコラム

2016.10.27

速乾と5mlのグルーのノズルの形状は、海外製とは違った特徴があります

カテゴリー:グルー・コーティング・リムーバー

普段あまり注目することはないかと思いますが、グルーのノズルの形状は日本製グルーと海外製グルーでは違った特徴を持っています。今回はノズルの形状についてご紹介したいと思います。
ノズル形状

弊社の日本製グルー7商品の中で、5商品(αβ超速乾・MQ+・MQ)は2mlのスティック状の容器となります。残り2商品(速乾・5ml)の容器はキャップを締めるボトル形のタイプになります。

2mlのはぎ取り式の容器については、過去記事:2mlのノズルの形状をご覧ください。今回は、速乾と5mlの容器に注目してみました。

日本製グルー

速乾は3ml用の容器になり、日本製グルー5mlは10ml用の容器を使用しています。これらの容器は、海外製とは違った特徴があります。ノズルの先端部分が山切りカットされていることです。
日本製グルー速乾

海外製のグルーは、先端がまっすぐにカットされているものが多く見られます。ほんのちょっとした違いなのですが、日本製ならではの技術が詰まっています。使いやすさにこだわった物作りが日本製ならではなのではないかと思います。

海外製

この山切り状になっていることのメリットは、キャップが回転しやすくなっていることです。万が一キャップ内でグルーが固まってしまった時でも、回転しやすい形状なので開封しやすくなっています。

また、製造段階でグルーを容器に充填した後、ノズルと本体を超音波で止めていきます。超音波で止めることを溶着と呼ぶそうです。これによってノズルと本体が外れにくくなり、大量にこぼれるなどというリスクを回避してくれます。

超音波溶着は、プラスチィック同士を超高速で振動させることによって、接合部分の熱を利用して瞬時に接着される仕組みです。一度外してしまうと取れやすくなってしまうので、ないとは思いますがノズルを意図して外すことは絶対にしないで下さい。

実験としてノズルを外してみようと思います。手では全く外れることはありませんでしたが、ペンチを使うと外れました。外した後はめ込みましたが、初めの時ほどしっかりくっついておらず簡単に外れるようになってしまいました。

ノズルを外す

キャップ内でグルーが固まって開けにくい状況がくると力を加えて開けようとすると思います。この時、山切りノズルと超音波止めという二つの工程を経ることで、蓋を回しやすく、万が一力を入れてもノズルと本体が外れにくくするようになっています。

もしノズルが外れ衣服などに大量にグルーが付着しまった場合、急速に重合結合し、熱を帯びることになります。万が一、衣服などに大量にこぼれてしまった時は、付着した箇所を肌から素早く離すなどの対処をし、火傷にはくれぐれもご注意ください。