まつげコラム

2014.9.19

目の病気はエクステだけが原因ではないかも

カテゴリー:知 識

お客様に「まつげエクステンションを装着してから目の調子が悪いとか目が腫れたとか目にかゆみがある」などと言われてしまうと、どうしようということになりパニックになってしまいますよね。
もちろん施術の影響で目の病気を引き起こした可能性もありますが、それだけではない場合もあるのではないでしょうか。


グルーのホルムアルデヒドによってアレルギーが発生してしまった可能性もありますし、衛生管理に問題があって起こってしまった場合もありますし、エクステが目に触れていたために傷ができてしまった可能性もあります。

どうしてもまつげエクステンション装着後だと「まつエクのせいだ」というふうに、関連付けられることが多いのも事実だと思います。ただ専門家でないと目の病気は何が原因か判断できない部分があると思います。

もともと目は非常に病気になりやすい身体の部分です。しかも目の周りの皮膚は非常に薄く傷がつきやすく、外部からの病原菌などの異物を身体に取り込みやすい部分です。日常生活においていつ目の病気を発症させてもおかしくないと思います。

目の病気は本当に多く、一部を列挙すると結膜の病気、角膜の病気、コンタクトレンズ障害、ドライアイ、目の外傷、水晶体の病気、ブドウ膜の病気、緑内障、視神経の病気などなどこれ以外にも多数の病気があるそうです。

結膜の病気の中にアレルギー性結膜疾患があります。スギやヒノキなどの花粉症などもこのグループに含まれますが、細菌やウィルスなどのアレルギー症状も目に起こりやすいと言われています。

そのメカニズムは、まず結膜は外の空気に触れているので菌が入りやすいという点。菌のたんぱく質が涙によって溶かされやすい点。最後に結膜にはアレルギーに対する免疫細胞が沢山あるそうで、アレルギーを防ごうとするため炎症などを引き起こすという点。

こういった理由から目は身体の中で一番外部からの菌の影響を受けやすくなるという仕組みでしかも身体がアレルギーに反応した場合でも目に症状が発生することが少なくないそうです。

化学眼外傷とは何らかの化学物質が誤って目に入ってしまった際に起こります。施術の際に誤って目に入ってしまった場合は、眼科医に行く前になるべく早く目を開けたまま水道水などの流水で10分以上目を洗ってください。化学物質が目に触れている時間が長ければ長いほど目に悪影響を与えるからです。

コンタクトレンズ障害などはインターネットで簡単に手に入るようになってから相当増えて、装着者の10人に1人は目に障害を持っているといわれているそうです。国民の10人に1人はコンタクトをしているらしいですから日本人の100人に1人は何らかの障害があるということになりますよね。

さまざまな眼の病気が身近なところにあると思います。その目の近くで施術をしていくためには衛生管理をしっかりし、未然に防げるものは防いでいきたいですね。もしお客様に目の病気を相談された際は迷わず眼科医に行くことをお勧めしましょう。

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