まつげコラム

2015.6.9

無理のない施術をするためのカウンセリング

カテゴリー:知 識

無理のない施術をするためにはお客様のお肌やアレルギーによるトラブルをしっかりと把握する必要があると思いますが、いったいどんなことを聞き、どんなことをすればカウンセリングとして適切なのでしょうか。


今回の国民生活センターのトラブル事例にはかゆみや腫れなどのグルーによるアレルギー症状が多く含まれていました。3割以上の方がアレルギー症状の経験を持っていなかったということなので、事前に把握することが難しかったかもしれません。

ただ7割弱の方は、以前にアレルギー症状の経験をしたことがあるということです。この7割弱の方を施術前にアレルギー体質の方かどうか、判断することができるかどうかでトラブルを未然に防ぐことができるのではないでしょうか。

体質チェックは全てのお客様が自分の症状を根掘り葉掘り話してくれるとは限らないとは思います。ただ全ての方に、目のかゆみや赤み、腫れなどが起こる可能性があることを施術前に理解してもらう必要があります。

実際カウンセリング時にはどんなことを聞くのが良いのでしょうか。弊社が使用しているカウンセリングシートには、目元に限らずアレルギー症状の有無、過去に喘息の診断の有無、アトピー性皮膚炎の診断の有無でアレルギー症状を把握します。更に現在症状が改善した方でも体調によっては突然アレルギー反応を引き起こす可能性があることを伝えます。

アトピー性皮膚炎は、もともとアレルギーを引き起こしやすい体質の方や皮膚のバリア機能が弱い方に多く見られる皮膚の炎症を伴う病気です。また家族に喘息やアトピー性皮膚炎などを持った方がいる場合でも、体質を受け継いでアレルギーを引き起こしやすい体質になっていることも考えられますので、しっかりと把握していきたい部分です。

次にお客様の美容サービス経験や現在の体調を把握します。まつげエクステの経験とその際かゆみや腫れがあったかどうか、ものもらいや結膜炎などの目の病気、目の周りの皮膚トラブル、体調不良や生理中、妊娠中かどうか、美容整形、レーシック、アートメイクの経験などの有無を聞きます。

違和感を感じた方でも65%の方が医療機関を受診しなかった、56%がサロンに伝えなかったとのことなので、その場合はすぐに連絡をいただくこと、エクステの取り外しを自分でするのではなく来店していただくこと、専門機関を受診することを伝えていきたいです。

トラブルを未然に回避するにはアレルギー症状を引き起こしそうなお客様に対しては施術を断ることも決断の一つです。またトラブルが起こってしまった際には、お客様の身体を第一に考えた行動をとることが何よりも必要だと思います。

【コンテンツ】カウンセリングシート徹底解析