2017.8.7
ピュアケイ(アルカリ性)はグルーを溶かすのでしょうか?
カテゴリー:プレ処理剤Pure+K
お客様からのお問い合わせで、「アルカリがグルーを溶かしてしまうと聞きました。前処理剤のピュアケイはアルカリですよね?リペアの際に使用できないのでしょうか?」
グルー製造工場の回答2010年より発売しておりますが「使用して取れやすくなった」というお声はいただいておりませんが、念のため、グルーの工場に確認を致しました。
工場の社長、またグルーの専門家、両者の方よりご意見をいただきました。「生成されるもの*や濃度によってグルーを溶かす可能性はある。が、一度硬化して固まりと変化したもの、それをアルカリ水が溶かすことは考えにくい。まして、グルーを直接中に付け込んでいる訳ではなく、塗付してある程度なので硬化したグルーを溶かすほどの影響はほぼないだろう」とのことでした。
*電気分解をするにあたり、強い腐食性をもつ水酸化ナトリウムを生成する場合があります。ピュアケイはこれらを生成せず、特許技術を使い肌へ極めて安全な製造方法で行っています。
確かにリムーバー剤でも、塗布してゴシゴシ力を入れて初めて外すことができますので、汚れを拭い取る作業だけでは、グルーに溶かすまでは難しいかもしれません。では、グルーを落とす(溶かす)リムーバー剤のpHはどうでしょうか。弊社ではリムーバー剤のpHの数値に着目してみました。
リムーバー剤のpH値リトマス紙を用意しました。
赤色リトマス紙が青くなればアルカリ性、青色リトマス紙が赤くなれば酸性です。
赤色リトマス紙 | 青色リトマス紙 | |
酸性 | 変わらない | 赤く変色 |
中性 | 変わらない | 変わらない |
アルカリ性 | 青く変色 | 変わらない |
まずはアルカリ性であるピュアケイから確認したいと思います。
しっかりと赤色リトマス紙が変色したので、アルカリ性となります。
ではいよいよリムーバー剤を確認したいと思います。ノンアセトンのプレミアムリムーバーから試しました。
色の変化は見られなかったので中性となります。
次に化粧品登録済みのクリームリムーバーで試してみました。
こちらも色の変化が見られかったので、中性となります。
今度は、自社製品だでなく、他社製品のリムーバー剤も確認してみました。ノンアセトンの海外製品でジェル状のものです。
ここで初めてリムーバー剤で変色しました。青色リトマス紙が赤く変化しましたので酸性となります。
まとめリムーバー剤を比較したところ、グルーを落とすために中性や酸性でもあり得るということになりました(3点程度の少ない比較なのでアルカリ性のリムーバー剤ではありませんでしたが、アルカリ性が存在する可能性も十分あります)。
『アルカリ性だから落とす、酸性だから落とさない』ということにはならないのでは、と弊社では推測しております。