2014.11.21
ブチルシアノアクリレートの医療グレードって何?
カテゴリー:グルー・コーティング・リムーバー
ビューティープロダクツの日本製グルーの中で主成分であるブチルシアノアクリレートは医療グレードにあたります。医療グレードとは何かという点にスポットを当ててみました。
お間違いにならないでほしいのが、医療用とは違うということです。医療用とは薬事法によって決められている医療専用の傷口を繋ぎ止めたりするシアノアクリレートになります。
医療に使用するのが目的であるので、薬事法によって決められた基準の手続き等をクリアしなければならないもので、まつげエクステに使われるグルーは同じ基準のグルーだったとしてもまつげエクステに使用するのが目的のため雑貨となります。
ですのでまつげエクステのグルーを医療用と言ってしまってはいけません。ブチルシアノアクリレートは近い存在であるため、医療グレードと呼んでいます。
シアノアクリレートにはいくつもの種類があり、その中の一つがブチルであったり、エチルであったり、メトキシエチルだったりします。それぞれのシアノアクリレートにはそれぞれの特徴があります。
メチル
接着剤として非常に強いものになります。金属性のものを接着させるために使用します。ビューティープロダクツでの販売はなく、また加盟している「一般社団法人日本まつげエクステメーカー連合会」では販売を禁止されています。
エチル
接着剤として強いものになります。その代わり硬化時のホルムアルデヒドの放散量が多くなります。非常にくっつく力は強いが、衝撃には弱くなります。留まったり、引っ張る力には強いが、横からの衝撃には弱くなるという特徴があります。
ビューティープロダクツの商品では日本製グルーMQ+、MQがエチルにあたります。
メトキシエチル
接着剤としては弱いものになります。その代わり硬化時のホルムアルデヒドの放散量は少なくなります。刺激が少なくなるため良い点もありますが、持続性があるとは言えない点と保存期間がその他のグルーよりも短く劣化が早くなる点が難点でもあり、お取り扱いがデリケートなグルーになります。
エチルとメトキシエチルの中間部分に存在するのがブチルになります。
ブチル
エチルよりホルムアルデヒドの放散量が少なくなるので、刺激が少なくなります。その代わり接着剤としてはエチルよりも弱くなるので、接着面積を多くとっていただく必要があります。まつげの4/5を目安に接着面積をとっていただくことをオススメしています。接着面積を多く取ることで持続性を高めることができ、柔軟性のあるグルーになるので衝撃にもある程度強くなります。
まとめるとこのようになります。
【スペシャルコンテンツ】グルーについての必須知識で詳しくお伝えしていますのでご参照ください。
ビューティープロダクツの商品では日本製グルー超速乾α、日本製グルー超速乾、日本製グルー速乾、日本製グルー5mlがブチルになります。
11/1に新発売した超速乾α、ホルムアルデヒドの放散量テストの結果が出ましてビューティープロダクツの全グルーの中で一番放散量が少ないグルーとなりました。
同じブチルでもカーボン入りやノンカーボン、配合量の違いによってホルムアルデヒドの放散量に違いが出てくることもあります。
人体の中で一番刺激を受けやすい身体の部分のひとつである目元で施術を行うまつげエクステンションですので、グルーについては神経質なくらい気にかける位がよいのかもしれませんね。