まつげコラム

2017.1.20

どのグルーが使いやすいですか?特徴は成分の配合バランスによって決まります

カテゴリー:グルー・コーティング・リムーバー

グルーの特徴は、主に主成分・増粘剤・安定剤・着色剤のバランスによって決まってきます。硬化速度を速めたり遅くしたり、粘度のあるなしを決めたりする役割を果たしています。

日本製グルー

主成分

主成分はシアノアクリレートであることがほとんどだと思いますが、弊社の場合ブチルシアノアクレートとエチルシアノアクリレートの2種類があります。

技術の進化によって様々なタイプのグルーが販売されておりますが、一般的にブチルのグルーは硬化時のホルムアルデヒドの放散量が少ないです。その代わり、接着剤の力が弱くなるので、接着面積を多く取るなどの工夫が必要となります。硬化後は、割と柔軟性があるのが特徴となります。

エチルのグルーの場合、接着剤の力が強くなる分、ホルムアルデヒドの放散量が多くなります。止まる力が強いので、点付けで十分な持続性を保つことができます。硬化後は固めの仕上がりとなり衝撃に弱いのが特徴です。

超速乾

増粘剤

アクリル樹脂という増粘剤の量でグルーの粘度が変わってきます。弊社の例でいうと、速乾と5mlは元は同じタイプのグルーになります。増粘剤の量を変えることにより、硬化速度と粘度を変えています。

安定剤

安定剤によって、グルーの使用期間は決まってきます。安定剤がないと容器の中でも劣化=硬化が始まってきてしまい、固まってしまいます。安定剤が多すぎると今度は固まらなくなってしまいます。

MQ+

着色剤

着色剤は、透明なシアノアクリレートにカーボンや色素を混ぜて色をつけていきます。弊社の場合でいうと着色剤がカーボンでなく特殊な色素(アンスランキノン系着色剤や銅フタロシアニン系色素)になると、ノンカーボングルーになります。通常黒いグルーは、カーボンによって着色しています。

ノンカーボングルーの特徴はカーボンのように混ぜ合わすのでなく、シアノアクリレートに着色していきます。時間が経過しても色素が沈殿せず、混ぜ合わせる必要がないのはこのためです。

グルーに占めるシアノアクリレートの含有率が上がるので、同タイプのノンカーボンとカーボン入りを比べるとノンカーボンの方が接着剤の強度があがります。また、硬化速度も上がることになります。

ブチルでは超速乾α超速乾β、エチルではMQ+とMQが同タイプのノンカーボンとカーボン入りになります。両者とも硬化速度で1〜2秒変わってきます。

超速乾β

このようにグルーの特徴を決める成分のバランスによって、様々なグルーが製造されています。しかし販売されているグルーではしっくりこないという方には、弊社の日本製グルーは同一工場での製造となるので混ぜ合わせて使用することができます。

特徴の違うグルーを混ぜ合わせて自分に合うグルーを探してみるのも一つのやり方です。エチルにブチルを混ぜたりノンカーボンにカーボンを少々などいろいろな組み合わせも可能です。

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