まつげコラム

2016.5.17

ブチルとエチルのグルーの刺激・持続性・強度・硬化速度の違いとは?

カテゴリー:グルー・コーティング・リムーバー

接着剤の主成分であるシアノアクリレート。まつげエクステのグルーとして使用される主成分には、ブチルシアノアクリレートやエチルシアノアクリレートなどが多く使用されています。

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使用用途やサロンのコンセプトによっても、使用するグルーは変わってくるかと思います。低刺激を優先するのか、持続性を優先するのか、硬化速度を優先するのか、様々な優先順位があるかと思います。

すべてを満たすものであれば一番良いのですが、それぞれグルーによって特性があります。どれが一番良いかは個人差もあり一概には言えませんが、一般的なブチルとエチルの違いについてまとめてみました。

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刺激

一般的にブチルの方がエチルと比べて刺激を感じる方が少ないグルーになります。一つの参考指標として、硬化時のホルムアルデヒドの放散量をみてみると、ブチルの方が数値が低くなります。アレルギーが起こらないわけではありませんが、ブチルの方が起こりにくいグルーとなります。

強度

エチルの方が止まる力が強いグルーです。点付けなど少量での接着が可能になります。ボリュームラッシュのfanなどの装着には、グルーは少量でないとfanが閉じてしまいますので、エチルグルーが向いています。

ブチルは装着の際には、接着面積を多くとっていただく必要があります。まつげの5分の4にグルーが付くぐらいの接着面積をオススメしています。エチルほど接着剤として強くないので、エチルと同じ装着方法ですと極端に持続性が悪くなります。面で付けるイメージとなります。

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硬化速度

弊社エチルの日本製グルーMQ+で2〜3秒、MQで3〜4秒という硬化速度になります。ブチルの弊社最速は日本製グルー超速乾αになり、2〜4秒の硬化速度になります。速いグルーに人気が集まっておりますが、手の速度にあったグルーを使うのが一番です。

仕上がり

ブチルは柔軟性があり、エチルは硬い仕上がり具合になります。衝撃に強いのは柔軟性のあるブチルになり、エチルは衝撃によってエクステが外れてしまうことも考えられます。

持続性

接着剤として強いグルーなのは、エチルになります。強度があるので、持続性もブチルと比べると良くなります。ブチルの場合は、それを補うために接着面積を多く取ることで持続性を上げることができます。

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ブチルにはブチルの良さがあり、エチルにはエチルの良さがあります。それぞれのグルーの特性をご理解いただいた上で、どのグルーにするかご選択ください。

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