まつげコラム

2015.6.30

時間の経過によるホルムアルデヒドの放散量の変化、24Hで下限で安定

カテゴリー:グルー・コーティング・リムーバー

現在施術に用いられるグルーには、硬化の際にホルムアルデヒドが多かれ少なかれ放散されます。

ホルムアルデヒドの放散量は時間の経過とともに徐々に少なくなっていきますが、微量ながらも放散され続けます。今回時間の経過によって放散量にどのくらいの変化があるか検査機関で調べてみました。

1506303

グルーの硬化の10分後、3時間後、4時間後、6時間後、8時間後、24時間後、48時間後、72時間後のホルムアルデヒドの放散量がどのくらいなのかを調べました。

10分後=100%とすると、3時間後=98%、4時間後=85%、6時間後=85%、8時間後=63%、24時間後=19%、48時間後=13%、72時間後=14%という数値になります。

これをグラフにするとこのようなかたちになります。

グラフ

実験の結果で放散量の%が多い時間帯というのは、まだ完全には乾ききっていない状態にあると言えます。弊社がグルーの硬化に24時間かかるということをお伝えしているのは、放散量の数値が下限で一定化するのが24時間くらいかかるということだからです。

数値が高い時に目元を濡らすと、先日お伝えしたホルムアルデヒドが水分に溶けたホルマリンが目元を刺激する一因となります。施術後6時間から8時間あたりは数値が下がって来ているときですが注意が必要かと思います。

24時間経過した後も微量ながらもホルムアルデヒドは放散し、48時間、72時間経った後でもわずかに出ていることがわかります。72時間の時はわずかですが数値が上向く結果が出ています。敏感肌の人やアレルギー体質の人が、施術後数日して反応が出てしまうのはこのためです。

1506302

このように硬化後もなかなか完全に0になることがないグルーですので、ホームケアや洗顔などでのアドバイスに活かしてもらえたらと思います。目元を濡らす機会がある洗顔などでは、敏感肌の方などにはクレンジングウォーターなどをご使用いただくのも一つかと思います。
ホームクレンジングについて詳しくはこちらをご覧ください。

更に時間を細かく調査して12時間や16時間などグルーの硬化の現状とホルムアルデヒドの放散の状況を調べていきます。お役に立てる続報が入りましたらご報告させていただきます。このあたりのお話も今準備中の店販商品セミナーに盛り込んでご紹介させていただきますのでもうしばらくお待ちください。